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メマイ(回転性眩暈)

 
メマイにはグルグル目の前がまわる回転性メマイ(眩暈)と、フラフラした体の不安定感や動揺感を表現する不定のメマイ感があります。

目の前がグルグルまわるメマイは前庭系の機能が障害されたときに生じます。
前庭系とは体の平衡をつかさどるシステムで、耳と脳に存在します。内耳に三半規管があり、これが頭の位置のセンサーになっており、頭の位置や向きの情報を前庭神経を経由して脳幹(大脳と脊髄を結ぶ重要な脳の一部です)にある前庭神経核に送ります。

前庭神経核は脳幹にある目を動かす神経核や脳幹の後ろに付着している小脳(体や眼・舌の動きを円滑にしたり、バランスをとる働きをしています)などと繊維連絡をもち、前庭系を形成しています。
この前庭系のどこかが障害されたとき、回転性メマイを生じます。


 回転性メマイは耳が聞こえにくくなったり、耳鳴りがしたりする聴覚に関係した症状(=蝸牛症状)が伴うと耳鼻科疾患の可能性が大です。また脳幹や小脳の症状(意識障害、手足や顔面のマヒやしびれ、物が二つに見える、運動失調、激しい頭痛など)を伴う場合には、早急にCTやMRIなどによる脳の検査が必要です。


 では耳の症状や脳の症状が無い場合はどうでしょう。多くの場合は内耳の前庭神経の一過性の機能失調で、メマイ・吐き気・おう吐は数日のうちに自然に軽快します。

しかし我々の調査では低頻度ながら、脳底動脈の閉塞などが見つかり、実際にメマイ発作の数ヶ月以内に脳幹や小脳に梗塞を生じた例もあります。
従って厳密に心配のないメマイ(耳)か、将来重い神経症状をきたす可能性のあるメマイ(脳)かを鑑別するには検査が必要です。
それにはMRIで脳幹や小脳の細かな構造を調べ、またMRAで前庭系に血流を送っている椎骨動脈や脳底動脈の構造を調べます。
そしてこれらの検査で異常がない場合は、かなりの確率であなたのメマイは心配がないものと言えます。